医療事務資格にも色々ある。
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医療事務管理士は、一つの称号だ。
だがしかし、実はそれ以外にも、様々な医療事務検定がある。
日本医療保険事務協会の診療報酬請求事務能力認定試験医療秘書教育全国協議会の医療秘書技能検定1~3級それから、医事コンピュータ技能検定準1~3級など。
こういう風に色々あるところを見ると、医療事務に関しては、国家資格がないが、何らかの能力を示す基準が必要だって事だろう。
なにせ医療現場の診療報酬請求事務というのは、国の機関に請求を出すわけだ。
いい加減な請求をしたら、最悪保険医の資格を失い、自由診療でしか患者を診る事ができなくなる。
現代日本の場合、保険診療が当たり前だから、保険がきかない医療機関になんか、患者は来ない。
だからきちんとした能力を持っている人間をスタッフとして雇いたい。
そう言う切なる要望があるって事なのかも知れない。
診療報酬請求事務能力認定試験
診療報酬請求事務能力認定試験とは、診療報酬請求事務に従事する者の資質の向上を図るため、財団法人日本医療保険事務協会が実施している 全国一斉統一試験だ。
医療事務管理士の場合、指定の専門学校の修了試験に合格すると、なんと在宅でも管理士の試験を受験する事ができる。
しかし診療報酬請求事務能力検定は、年2回、会場で行われる検定試験だ。
受験資格は問わず、受験科目は管理士同様、医科と歯科がある。
出題範囲は「診療報酬請求事務能力認定試験ガイドライン」に載っている。
また管理士試験同様、試験場への診療報酬点数表、その他の資料の持ち込みは自由となっている。
試験日は、原則として7月または12月の日曜日または祝日実技試験 約3時間試験会場は、札幌市仙台市さいたま市 千葉市 東京都 横浜市 新潟市 金沢市 静岡市 名古屋市大阪府 岡山市 広島市 高松市福岡市 熊本市 那覇市などとなっている。
ちなみに受験者数は1万人弱。
合格率は、約25~30%となっている。
意外と難しい検定試験となっている。