簿記2級で、就職も有利に!
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会計に関する知識は、どんな企業にも必要な知識である。
特に経営者には、簿記を中心とする会計知識が必須で、商家に嫁ぐお嫁さんが、結婚の条件として簿記検定2級を取ることを言われるといったことが普通にある。
なので就職にも再就職にも、会計に関する知識や資格は他の就職志望者と差別化できる重要な資格になる。
しかしこの簿記2級というのは、国家資格ではない。
日本商工会議所および各地商工会議所が実施する検定資格である。
ただしこれは「商工会議所法」に基づく検定試験なので、立派な公的資格と言うことになる。
商工会議所の検定試験のサイトによると * 企業の経理・会計担当者 * 利益率を重視する営業担当者 * コスト管理を求められる管理者 * 取引先企業の経営状態を把握したい人 * 公認会計士や税理士等の国家資格をめざす人 * 税務申告を自分で行いたい人 * 有価証券報告書等を分析して資産運用を図りたい人などに役立つ検定だという。
簿記会計とは、企業活動に必須の知識
日商簿記検定の各級の目指すレベルとしては、以下のようになっている。
1級
税理士、公認会計士などの国家試験の登竜門。
大学程度の商業簿記、工業簿記、原価計算並びに会計学を修得し、財務諸表規則や企業会計に関する法規を理解し、経営管理や経営分析ができる。
2級
高校程度の商業簿記および工業簿記(初歩的な原価計算を含む)を修得している。
財務諸表を読む力がつき、企業の経営状況を把握できる。
相手の経営状況もわかるので、株式会社の経営管理に役立つ。
3級
財務担当者に必須の基本知識が身につき、商店、中小企業の経理事務に役立つ。
経理関連書類の読み取りができ、取引先企業の経営状況を数字から理解できるようになる。
営業、管理部門に必要な知識として評価する企業が増えている。
この下にはもう一つ「簿記4級」というのもあるが、こちらは入門レベルで、就職などにはほとんど役立たない。
就職や転職に役立つのは、簿記2級以上になる。
なお1級合格者は、税理士試験の受験資格が得られる。
税理士試験の受験資格には、法学部・商学部・経済学部・経営学部及び短大・高専における同等の学科の卒業者と言うのが最初に来るので、これに該当しない人の場合は簿記検定1級をとってから税理士試験に挑戦するといい。