医療事務とは?
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医療事務とは、医院や病院で、レセプト(診療報酬明細書)の作成や受付業務などをする仕事の事だ。
要するにお医者さんの事務員であるが、ただ専門用語が飛び交う現場だけに高いスキルが必要になる。
なので求人情報を見ても、全国どこででもある仕事だし、正社員、パート、アルバイト、派遣社員などと、様々な雇用形態がある。
医療事務にはもちろん、医師や看護師などの医学的知識などは必要ないし、患者と向き合う必要もない。
が、医療現場で飛び交う事務に関係する医療用語は覚える必要がある。
求人側は、即戦力を期待しているわけだから、診療科目独自のローカル用語やローカルルールはわからなくても、医療機関全般のスタンダードな知識は持っていないといけない。
ユーキャンなどのテレビコマーシャルでも、医療事務の資格は良く宣伝しているし、ニーズも人気も高い資格だ。
ただし医療事務に関する資格は、国家資格ではなく民間資格だ。
技能認定振興協会の「医療事務管理士」というのがそれで、専門学校などの医療事務講座を受けないと、なかなか合格できない。
医療事務管理士とは?
医療事務講座などを受けて受験する医療事務管理士とは、技能認定振興協会が実施している由緒ある資格だ。
技能認定振興協会のホームページから抜粋すると、医療事務管理士とは---------------医療事務の業務には、医療機関内での患者受付け、治療費の計算、診療報酬明細書作成、カルテ管理などがあります。
医療保険制度や診療報酬の仕組みを理解し、正確に診療報酬を算定できる事務スタッフは、医療現場を事務面からサポートする専門家として、医療機関では欠かせない存在です。
このような事務スタッフのスキルを証明するのが「医療事務管理士」の資格です。
「医療事務管理士」の称号は、平成17年10月、特許庁より商標登録が認められたことにより名実ともに認知された資格となり、現在、18万人を超える有資格者が、全国の医療機関で活躍しています。
---------------とある。
受験資格は特になく、試験は奇数月の第4土曜日で、年6回の実施だ。
医科医療事務と歯科医療事務の2種類があり、歯科で働くには歯科の方の資格もあった方が良い。
試験は、実技試験と学科試験があり、全部で約4時間になる。
- (1)実技試験は、診療報酬明細書の作成:3問(医科:外来2問、入院1問、歯科:外来3問)
- (2)学科試験は、筆記。
ただし択一式で10問
ただし事務なので、資料などを参考にして答案作成できる。
報酬請求などは現行の診療報酬点数表に基づいて実施する。
合格者には「医療事務管理士」の称号が付与され、認定合格証が交付される。